甲斐駒ケ岳~黒戸尾根から~回想

たかはし

2014年07月25日 15:43

「日本アルプスで一番つらい登りは、この甲斐駒ヶ岳の表参道かもしれない。

何しろ六百米くらいの山麓から、三千米近い頂上まで、殆んど登りずくめである。

わが国の山で、その足許からてっぺんまで二千四百米の高度差を持っているのは、

富士山以外にはあるまい。木曽駒ヶ岳は、木曽からも伊那側からも、

それに近い高度差を持っているが、登山道は長く緩くつけられている。

甲斐駒ほど一途に頂上を目がけてはいない。」
(深田久弥『日本百名山』より)

登山の標準時間(山と高原地図):竹宇駒ヶ岳神社からで登り9時間30分、下り5時間40分


数年前の6月、私達は、七丈小屋に一泊し、翌日荷持を軽くして、甲斐駒ケ岳に登りました。

 
           
あれはたしか6月だったでしょうか? 

竹宇駒ヶ岳神社をスタートし、延々と樹林帯を進みます。とにかく蒸し暑くて蒸し暑くて。。。このコースは登山口の標高が低いので、涼しい時期に登るのが最適です。



ムシムシする樹林帯の中を数時間

 

初日は途中から雨が降り出し、蒸し暑い中レインウェアを着こみ、一路七丈小屋へ向かいました。

小屋に到着後、しばらくすると雨もやみ、天気が回復してきて、翌日は最高のお天気に変わり、雄大な
山々の景色を堪能できました。

古くから信仰の対象ともなり、山頂にいたる黒戸尾根には、今でも信仰にまつわr多くの石碑や石仏が残っています。
この剣を立てたのには、驚きです、今のような登攀道具もない時代です、凄いの一言につきります。

 






頂上までの急な鎖場 


 

今年の春、計画していたのですが、残念ながら実行しませんでした(泣)

秋頃、行けるかなぁ~~



<覚書>
1902年(明治35年)に、ウォルター・ウェストンが黒戸尾根から登頂した。
1964年(昭和39年)6月1日に、南アルプス国立公園に指定された。
1980年(昭和55年)に、長谷村(現:伊那市)長谷戸台口から北沢峠間の約22 kmを結ぶ長谷村の村営南アルプス林道バスが開業し、
多くの登山者が北沢峠から甲斐駒ヶ岳への登山道を利用するようになった。
1991年(平成3年)に、白籏史朗らが五合目の五丈石に植松嘉衛のレリーフ及び礎石を設置した。
2002年(平成14年)に、白州町(現:北杜市)が、黒戸尾根七合目の七丈小屋を整備し、水洗トイレ化した。
2003年(平成15年)に、黒戸尾根の八合目の鳥居が倒壊。
2006年(平成18年)秋に、伊那市が甲斐駒ヶ岳と鋸岳三ツ頭との鞍部付近にある六合目石室を改築した。
2007年(平成19年)に、黒戸尾根の五合目小屋が解体され更地となった。


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